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令和3年そらいろだより4月号・高齢期の元気を取り戻すには水分摂取量が鍵!

みんなで作ったお雛様

そらいろの「生活リハビリ」とは

そらいろ近辺をお散歩

「生活リハビリ」。これがそらいろデイの介護の基本方針です。「生活リハビリ」とは、
普段の生活の中に要介護者を元気にする素があるという考え方に基づいた介護のことです。

昨年11月に開所したそらいろデイでは、この方針のもと、ご利用者様に介護を提供してきました。
そんな生活リハビリの効果を改めて実感させてくれたのが、2月から利用開始となったSさん(82)でした。

Sさんは要介護3。お嫁さんがお風呂やトイレなどの介護を担ってきましたが、次第に自宅のお風呂に入ることが難しくなり、またトイレの失敗も多くなってきたと言います。

食事量も減り、自室で終日寝ていることが多くなり、歩行も介助が必要になり、認知症状も進んできました。
このままでは寝たきりになりかねないと家族が心配している状況で、そらいろデイの利用となりました。

2月初めに来所した当初のSさんは、歩行は手引き介助、立ち上がり時や座る際にも介助が必要でした。
また昼食はなかなか箸が進まず、1時間以上かけて半分ほどの食事量でした。
こうした状況の中で、最初に取り組んだのが、水分ケアです。

1日1000㏄をめざし水分ケアスタート

水分補給のいらすと

1500㏄。これが一日の最低限といわれる水分摂取量です。

Sさんは当初湯呑で5,6杯ほど、400CCほどの飲水量でした。
そこで、到着時やお風呂前、浴後、食事前、食事中、食後、レクの前後など、様々な生活の場面転換のタイミングでお茶だけではなくコーヒーやほうじ茶など、ご本人の「飲みたい」という雰囲気をつくるよう、スタッフも一緒に腰をかけてお話しながら、こまめにお声かけしていきました。

こうした水分ケアを実施していく過程で、次第に飲む量が増えていきました。2月中旬後には800㏄前後に、そして2月末から3月にかけては1,000㏄前後の水分摂取ができるようになります。

水分量の増加に伴いSさんのADLに変化が

水分摂取量の増加に合わせて、SさんのADLにも変化が出てきました。

まず、立ち上がりが介助なしでできるようになります。あわせて歩行も手引き介助が必要でしたが、現在は見守り介助は必要ですが、自分から歩き始めるなど元気になっています。

昼食も毎回完食。1時間以上かかっていた食事も現在では、みんなと同じようなペースで食べることができるようになってきました。

トイレについては、ほとんど失敗することなくデイで過ごされるようになりました。「なんだか私元気になったみたい」と話すSさん。
天気の良い日は、阿武隈川の堤防まででかけ、安達太良や吾妻の山々の景色を眺めるなど散歩を楽しんだりしています。

そらいろデイでは、今後も水分=たっぷり、食事=しっかり、排せつ=すっきり、入浴=ゆったり、歩行(散歩)=のんびり、を中心としたケアを通してご利者様お一人おひとりの生活に大切にしていきたいと考えています。

そらいろで桃の節句に「折り紙でつくるお雛様とお内裏様」「ちらし寿司」でお祝い!

お雛様とお内裏様

そらいろデイでは、桃の節句に合わせて「折り紙でつくるお雛様とお内裏様」や「ちらし寿司」でお祝いしました。この日は吉沼地区サロンの折り紙先生こと安斎光子さんが講師役に。色とりどりの千代紙を使いながら、お雛様とお内裏様をつくっていきました。

1時間ほどで完成したお雛様を手に、「宝物ができたぞい。娘にあげっぺ」と笑顔を見せていました。

3月3日のお昼ごはんは、桃の節句にちなんで3色のチラシ寿司でお祝いしました。

ちらし寿司
デンブと錦糸卵に鶏そぼろ。きれいな三色ちらし寿司にご利用者たちも思わず「おいしそうだない」。
おやつにはひなあられと桜餅をたいらげて、おいしい一日を過ごしていました。

絶品の手づくりクッキーチョコシュークリームに舌鼓

手作チョコシュークリーム

そらいろデイではこのほど恒例となった手づくりお菓子づくりを楽しみました。

パティシエ役としてお手伝いにきてくれたのは、パティシエの卵で前回のシュークリームづくりでも腕を振るってくれた松浦玲奈さんです。

この日のメニューはクッキーチョコシュークリーム。生地づくりからクリームまですべて手づくり。そらいろデイのフロアは甘い香りでいっぱいになりました。

こんがり焼きあがったクッキーシューにチョコクリームを注入して完成。全部で20個のシュークリームができあがりました。外はカリカリ、中はシットリ。一口食べて「これはうまい」と全員が笑顔になっていました。